古代ギリシャの古典期、ギリシャの金工職人たちは、その高度な技術とデザインの美しさによってジュエリーを極めて精巧な芸術にまで高めていました。本書は、展覧会に合わせて発行されたもので、紀元前5世紀から3世紀にかけてのギリシャの宝飾品のうち、現存する最も優れた200点を解説・図解しています。サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館、大英博物館のコレクションから集められた作品の多くは、今回が初公開となるものです。このカタログには、ギリシャそのもの、小アジア、クリミア、南イタリアの豊かなギリシャの都市、そしてキプロスなどの地域から、ギリシャ世界各地のジュエリーが集められています。また、特別に撮影された走査型電子顕微鏡写真を用いて、金細工職人の技法を詳細に説明し、ジュエリーの着用方法、図像、デッサンや彫刻などの他の芸術との関連性を論じています。また、各作品にはイラストと詳細な解説が添えられており、ギリシャの職人技による複雑で繊細な作品を紹介しています。256 ページサイズ 22.0 x 27.7 cm厚さ 1.7 cm